Pet Doctor

食欲が異常にある子は要注意!!

Text by susaki yasuhiko ( 須崎動物病院院長 , ペットアカデミー , ペット食育協会(R) Alternative Pet Nutrition Association;APNA )

2017.05.02

「腹八分に医者いらず」
ということわざがありますが、食欲が異常にある子の診療依頼が目立ちます。

この件についてどうしてもお伝えしたいことがございます。
この話を知っているのといないのとでは、場合によっては、生死に関わることになるかもしれません。

えっ!?食欲があるのは良いことじゃないの?

そう思っていたら、要注意というお話しです。

こんなご経験はないでしょうか?
「一人前の定食を食べて、お腹いっぱいのはずなのに、もう一杯食べられそうな気がする。」
と思って食べてみると、途中で
「やっぱたべるんじゃなかった…」と後悔してみたり…。
「こんなに食べたら身体に悪いことはわかっているんだけど、なんか止まらない…。」
と、スナック菓子やケーキなどが止まらない…。

不自然な食欲があるのですが、なんかお腹がスッキリせず、ゲップも出たり…。

その症状から「胃もたれ?」と思ったり、「元気だから大丈夫か?」と思ったり…。

もちろん、大丈夫かもしれませんが、可能性の中のひとつとしてですが、
これは、「ひょっとしたら」
「消化器」が傷んでいるのかもしれません。

では、犬や猫がよく食べるとき、
元気だから食欲があるのか?
身体のどこかに異常があって、異常な食欲が出ているのかは、
飼い主さんが判断するのはとても難しいものです。

前者は、もちろん、そのままでよく、
後者は、原因を排除しないと、消化器系に負荷がかかりすぎ、「胃もたれ」的になる可能性があります。

では、どうしたらいいのか…?
当院で調べてみると、
「食事量を減らす」
ことで消化器を休めることが改善につながることが多いです。

しかし、
「食べたいのに食べさせないなんてかわいそう…」
という飼い主さんの優しい気持ちを説得するのに四苦八苦します。
そして、私に隠れて食べさせた結果、
「吐く様になり、元気が無くなりました…」
と、悪化のご報告をいただくと、非常に切なくなります。

「食べたい気持ち」
に応えることは、必ずしも愛情ではなく、むしろ、身体の「負担」になることが多いので、「何を食べさせたらいいですか?」
より、「どのくらいの量を食べさせていいですか?」
を個々で知っておくのは重要と思います。

一般的には、任せて食べさせた方がいいことになっておりますが、それが体内不調のサインだったりするので、この辺は、食事療法に精通した獣医師に診断を任せた方がいいでしょう。 

以上の様に、飼い主さんが思い違いをしていて、その結果犬や猫に負荷をかけていることは珍しくありません。一般的に言われていることですら「えっ?」ということがあるものです。

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