Column

petibuddyとクリエイター “私のちいさなバディ” vol.1 「イラストレーター楠伸生さん」

楠伸生(くすのきのぶお)プロフィール
イラストレーター。東京根津の根津神社前でレトロな書籍と雑貨を扱うツバメブックス店主。同じく東京谷中で衣料と雑貨のお店を営む奥様と、年に数回欧州への買い付け出張を行いつつ、精力的に創作活動も続けておられます。
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2017.02.09

僕の愛犬はオスのアプリコットのトイプードルの「フラン」です。東北大震災の2011年に亡くなりました。
その思い出をお話させていただきます。

居心地の良い郊外に暮らして、たまに東京の仕事場に来るという憧れのライフスタイルには、犬はかかせないという自分たち夫婦の思いがありました。そこで軽井沢の地にその理想を見い出しました。

でも、実際は仕事が忙しく、駅から車で10分はかかるのに免許も持っていない、冬時期の雪は半端じゃない、というのは、軽井沢に住むのにはハードルが高すぎました。結局、年ごとに行く回数も減り、殆どが東京の狭いマンション暮らしとなったのですが、そこはペット禁止のいわゆるデザイナーズマンションで、仕事場(夫婦ともにイラストレーター)としては快適でしたが、住むにはちょっとなあ…という部屋でした。

しかし、そこに住むしかすべはなく、僕たち夫婦とフランの生活場となりました。ペット禁止なので、無駄吠えしないように躾け、お散歩似行く時はペット
用バッグには見えないリュックにフランを入れてマンションを出て…、というような毎日。

散歩は近所の駒沢公園に行きました。ご近所にばれたらどうしようと不安もありましたが、事務所も多くてそれほど心配には及びませんでしたが、その次に越したマンションは、玄関にレセプションがあり、そこを通らざるをえなくて、毎日ほぼ同じ時間に黒いリュックを背負って通りすぎ、ほぼ同じ時間に帰ってくる事を、レセプションのお姉さんに不審に思われはしないかと不安でした。おまけに散歩コースの駒沢公園の敷地に建ってるようなものだったのでなおさらでした。

フランもその辺りの空気を読んでたのでしょうか、バッグに入ると絶対に鳴くこともなくて、じっと寝ていてくれました。そして、仕事柄もありフランにはいろいろと可愛い服を買ってはその服を着せて、写真を撮りポストカードやパンフレットを作ったり、イラストにしたり。

雑誌の取材や可愛く撮影出来た写真を子供服のアパレルメーカーさんがトレーナーの柄にしてくれたりもしました。自分たちが自宅で仕事をしていた事もあり、フランのいた12年間ほぼ一緒にいたことになります。それはとても楽しくて思い出深い愛犬フランとの共同生活でした。

Creative Direction by Yoshimi Yoshimoto(Design Studio Paperweight

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